昔のメール

機種変した古い携帯がいくつかあるので
中身を確認してみた。

2011年当時のがメールボックスにたまっていました。


2011年は初っぱなに頭がパーンってなって
しばらく引きこもりになった後、
一念発起してリワークセンターに通って
自分をもう一度見直し始めた年。


当時の実家のおかんからのメールを振り返る。
ほぼ毎日、単文で、たまに絵文字でかかれていた。


ちょうどどん底にいた私に、励ますのではなく
見守っていてくれていたことに、今更ながら
気づいた。

「しんどいやろから、返事はいらんよ」


当時の親心を、今になってわかるなんて。


今はずっと涙が止まらない。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。


早く気づけなかったことへの後悔の念だろうか。
ただただおかんへの感謝の言葉がでてこないからなのか。
気づける余裕ができるまで回復してきた自分がうれしいからか。


とはいえ、今まだ完治したとはとてもいえないし、これからも
ずっと引きずっていくことになるだろう。
(双極性とはそういうものらしい)


でもおかんは、僕がパーンした少し前の時期に、乳ガンにかかり、
切除とリハビリ、苦しい抗がん剤の結果、打ち勝った。
今日も、検査大丈夫やったわーって言ってた。


強いおかんでいてほしい。
やさしいおかんでいてほしい。

僕も、そうなりたい。


この古い携帯は、引き出しにしまっておいた。